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2024/10/29
情シスとは
情シスキャリア
更新 :
2024/10/29
情シス採用、情シス組織を作るのは難易度が高い

昨今、情シスの採用や情シスの組織構築で相談をいただくことが多くなった。やはり、世の中ITが必須の時代になってきたためであろう。何をするにしても紙でやろう、手動でやろうというよりもシステムを入れようと考えが切り替わってきているためである。しかし、ただITが得意という人を入れて、組み合わせるだけでは難しいのが情シスという領域である。本日は、情シス採用と組織について語っていく。何か解決策を提示するものではなく、昨今の概況について著者の想いや感想を記載しているだけである。
なぜ情シス採用、情シス組織の構築が難しいのか
「無形」がゆえに情シスの要件が爆上がりしている
情シス採用や組織構築で苦戦している企業が多い。なぜ難しいのか。一言で言えば、「多様性」。昨今の情シスという領域には決まった型がないというところである。まさに「無形」である。一昔の情シスは、Windows PCを使い、社内にサーバがあり、Active Directory(以降AD)、ファイルサーバを構築し、社内ネットワークを用意し、PCをAD参加させる。全員出社で何か不具合があれば対面で聞くというのが一般的であった。
しかし、今はPCは、MacBookもあるし、Chromebookもある。PCだけではなく、スマートフォンを貸与することも珍しくない。社内にサーバを置く時代は終わりクラウドに移行。クラウドもActive Directoryの後継(実態としては後継ではないが)であるMicrosoft365のEntra ID(旧Azure Active Directory)を使っていたり、いなかったり、ファイルサーバは残しつつもBoxやGoogleなどのストレージを利用することもある。社内ネットワークだけを利用する時代からリモートワークに移り、社員が様々な環境で仕事をするようになった。就業形態も様々であり、入退社による入れ替わりも増えた。インターネットに接続することも増え、ツールは常にアップデートを強いられる。
このように選択肢が増えて、何をするか決めることが増えている。また、やることが膨大になっている。
今までは、「決まった形を構築すること」を求められていたので、プログラマー的な人材で良かった。しかし、今は多数の選択肢から選び、適切に導入していく必要があり、システムインテグレーターやコンサル的な要素が求められるようになった。特に各事業のツール導入が顕著である。Salesforceといった営業系ツールやfreeeやマネーフォワードといった会計ソフトなど幅広い範囲で情シスが駆り出される。そうなった場合、業務を知らないといけない。業務を知った上で、また知るために関係者と調整が必要である。要件を理解しつつツールを選定するといった要件定義や設計力が求められる。
組織化するにはマネージャーが必要だが希少である
情シス単体人材でも要件が爆上がりしているが、さらに情シスを複数名束ねた組織を構築するというのは更に難易度が高い。幅の広さが求められている。前述のようにコンサルタントやシステムインテグレーターのような仕事もあれば、ヘルプデスクやキッティングといった定常業務も存在する。これを1人でやるのは現実的はではなく組織化を図っていくわけではある。ちなみに現実的ではないというのは、1人がさばき切れる量ではないというリソースの話もあるが、従業員のキャリアや志向的なところもある。例えば、コンサル的な能力がある人材がヘルプデスク的な対応やりたがるかというとこれはNoである。一時的な対応であれば、問題ないが恒常的になると不満がたまり退職事由に繋がってしまう。
ヘルプデスクやキッティングが定常業務でツール導入などに比べて難易度が低いのは一般的だが、昨今のヘルプデスクやキッティングは難易度が高く。昔のように派遣の方や総務の人が片手間でやるレベルではなくなっている。利用するツールの数が増えているので、知見が溜まりづらく、毎回異なる事象に対応する必要が出てくる。つまり、定型化しづらいのである。
組織化する上ではマネージメント力を持った人材が必要になる。しかし、情シス領域においてはなかなか存在しない。
ここでいうマネージメントとは、会社の方針を理解した情シス戦略の構築や計画策定。また人員の管理やプロジェクト管理である。情シスは大きく二分化される。情シスが1名しかおらず、すべてをやってきた中小、中堅企業の情シス担当。大企業で数十名の中で担当してきた情シス担当。一見、両者とも要件に当てはまりそうだが実態は難しい。1人でやってきた場合、計画策定がおろそかになることが多い。なぜなら自分が動くか動かないかだけなので、細かく管理する必要がない。さじ加減次第である。逆に大企業の場合、計画的にやってきているが、大企業となると導入するシステムや予算の規模から外部ベンダーが入っている事が多い。マネージメントの部分はSIerやコンサルティング会社の人間が担うことが多い。となると求めるマネージメント力がない。
組織を最速でつくり、整えながら採用を進める
ここまで見てきて分かる通り、情シス採用や組織構築は難しい。
だからこそ、アウトソーシングという選択肢がでてくるのである。アウトソーシングに懐疑的で内製化したいという想いはあるのはわかる。しかし実態は難しい。採用が1年以上できない企業もよく見かける。「情シスがいなくても組織は回るからいい人が見つかれば」という考えもあるだろう。しかし、会社の基盤を蝕んでいることが見えていない。セキュリティリスクに常にさらされ、業務効率を考えない、サイロ化したシステムの数々というように徐々に管理できないレベルまで進み、気付いたときには一から構築し直さないといった状況に陥る。その時には、時間もかかるし、お金もかかるし、難易度があがるので、失敗のリスクも増える。
ならば、アウトソーシングを使い、情シスの基盤を整えつつ、いい人が採用できたら内製化する。もしくはアウトソーシングも含めて組織化を考えるのは、戦略としては間違っていない。
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