ARTICLE
2023/5/18
ネットワーク運用
更新 :
2023/5/18
リンクローカルアドレスとは何?【ネットワーク用語】

企業におけるネットワークの構築や運用保守、増強などは常に発生する情シスの業務の1つだと思います。今回はリンクローカルアドレスというものがどのようなものなのか、どのような場合に利点があるのかなどを記載していきます。
リンクローカルアドレスとは何か?
リンクローカルアドレスは、コンピュータネットワークで使用されるIPアドレスの一種であり、DHCPサーバ(プライベートIPアドレスを割り当てる役目を持ったサーバ)が存在しないネットワーク内で使われる、特別なIPアドレスです。リンクローカルアドレスは、特定のネットワーク内で使われるもので、そのネットワークの中で通信やデータのやり取りをするために使います。例えば、職場や家庭の中にあるコンピュータやスマートフォンが、そのネットワーク内でデータを送受信する場合、リンクローカルアドレスが使われます。これにより、同じネットワーク内にある機器同士が互いを認識し、データを送り合うことができます。リンクローカルアドレスは、特別な番号のようなもので、一般的なインターネット上のIPアドレスとは異なります。インターネット上では使えないので、自宅や企業内でのみ有効です。IPv4アドレスでリンクローカルアドレスとして使われる範囲は、「169.254.0.0~169.254.255.255」になりIPv6では「fe80:0:0:0:」で始まる領域(fe80::/64)となります。リンクローカルアドレスと似たものにプライベートIPアドレスというものがありますが、これらは全く別のものになります。
リンクローカルアドレスの用途

リンクローカルアドレスは同じネットワーク内のデバイス同士が通信するために使われます。同僚とチャットしたり、プリンターやネットワーク機器に接続したり、オフラインのネットワーク環境でデバイス同士が情報をやり取りする際に利用されることがあります。
ネットワーク内のデバイス同士の通信: リンクローカルアドレスは、同じネットワーク内のコンピュータやスマートフォンなどのデバイス同士が情報をやり取りするために使われます。例えば、企業や自宅のWi-Fiネットワーク内で、他の人とチャットをしたりファイルを共有したりする時に使われます。
プリンターやネットワーク機器への接続: リンクローカルアドレスは、ネットワーク内のプリンターやルーター、ネットワークストレージなどの機器に接続するためにも使用されます。例えば、会社のプリンターで印刷する場合、自分のコンピュータとプリンターはリンクローカルアドレスを使って通信します。
オフラインネットワークの構築: リンクローカルアドレスは、インターネットに接続されていない閉じられたネットワーク環境やイベント会場などで、デバイス同士が通信するために使用されることもあります。例えば、学校の教室で教師が生徒にタブレットを使って課題を配る場合、教師と生徒のタブレットはリンクローカルアドレスを使ってデータをやり取りします。
リンクローカルアドレスの仕組み
コンピュータがネットワークに接続すると、まずDHCPDISCOVERパケットを送信してDHCPサーバーを探します。 DHCPサーバーが見つからない場合、コンピュータは自動プライベートIPアドレスアドレス自動構成(APIPA)プロセスを使用してリンクローカルアドレスを割り当てます。 APIPAは、DHCPサーバーに接続できないコンピュータにIPアドレスを自動的に割り当てるプロセスです。コンピュータは、リンクローカルアドレスを使用してネットワーク上の他のコンピュータと通信できます。リンクローカルアドレスは、インターネットに公開されていないため、インターネットとの通信には使用できません。
リンクローカルアドレスとグローバルアドレスの違い
リンクローカルアドレスは、コンピュータが接続されているネットワークセグメントまたはブロードキャストドメイン内の通信に対してのみ有効なネットワークアドレスの一種です。リンクローカルアドレスは、DHCPサーバーがない場合、またはコンピュータがDHCPサーバーに接続できない場合にコンピュータに自動的に割り当てられます。
一方で*グローバルアドレスは、インターネット上のコンピュータ間の通信に使用されるネットワークアドレスの一種です。グローバルアドレスは、インターネットプロトコルアドレス(IPアドレス)とも呼ばれます。*グローバルアドレスは、世界中のコンピュータが一意に識別されるように設計されています。グローバルアドレスは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)によってコンピュータに割り当てられます。
リンクローカルアドレスとグローバルアドレスの違いは次のとおりです。
スコープの違い:リンクローカルアドレスは、コンピュータが接続されているネットワークセグメントまたはブロードキャストドメインにのみ有効です。グローバルアドレスは、インターネット全体で有効です。
割り当て方法の違い:リンクローカルアドレスは、DHCPサーバーがない場合、またはコンピュータがDHCPサーバーに接続できない場合にコンピュータに自動的に割り当てられます。グローバルアドレスは、ISPによってコンピュータに割り当てられます。
利用用途の違い:リンクローカルアドレスは、コンピュータがインターネットに接続できない場合に、コンピュータが互いに通信するために使用できます。グローバルアドレスは、インターネット上のコンピュータ間の通信に使用されます。
リンクローカルアドレスとグローバルアドレスはどちらもネットワーク通信に不可欠です。リンクローカルアドレスは、コンピュータがインターネットに接続できない場合に、コンピュータが互いに通信するための安全で信頼性が高く、効率的な方法を提供します。グローバルアドレスは、インターネット上のコンピュータが一意に識別されるようにし、インターネット上のコンピュータ間の通信を可能にします。
リンクローカルアドレスの利点
リンクローカルアドレスは、コンピュータが接続されているネットワークセグメントまたはブロードキャストドメイン内のコンピュータ間の通信に役立ちます。リンクローカルアドレス下記のような利点があります。
セキュリティの向上:リンクローカルアドレスは、インターネットに公開されていないため、セキュリティが向上します。
信頼性の向上:リンクローカルアドレスは、DHCPサーバーに接続できない場合でもコンピュータに自動的に割り当てられるため、信頼性が向上します。
パフォーマンスの向上:リンクローカルアドレスは、外部サーバーへの依存がないため、パフォーマンスが向上します。
リンクローカルアドレスの欠点
インターネットとの通信ができません。
コンピュータの数が限られているネットワークでしか使用できません。
外部サーバーへの依存がなく、ネットワークが分離されているため、トラブルシューティングが難しい場合があります。
お問い合わせは下記から✨
ネットワーク構築や改善をはじめ、情シスに関するお悩みの相談も承っております。少しでも興味をお持ちいただいた方は下記からお気軽にご連絡ください!
リンクローカルアドレスとは何?【ネットワーク用語】

よく読まれている記事

情シスとは
2022/4/26
情シスのアウトソーシングのメリット・デメリット!依頼すると何が変わるのか。
近年、情シスのアウトソーシングが増加しています。近年、DXやIT化により情シスの役割が拡大しています....

SaaS導入
業務効率化
2022/2/5
Googleフォームの使い方|理解度確認テストを作る
会社の教育訓練などで理解度を確認するテストを作りたい時があります。 そんな時はGoogle フォーム....

SaaS導入
2022/11/18
Notionの新機能!繰り返しタスク登録をやってみた
Notionの2022年11月のアップデートで繰り返しタスク登録機能が登場しました。Notionには....



情シスのアウトソーシング・BPOなら「情シスフォース」

情シスフォースは“すぐに・新しいIT技術”を社内に取り入れることができる情シスのアウトソーシングサービスです。一般的なアウトソーシングと違い、蓄積したノウハウを活用し、会社の成長や課題にあわせて専門家が対応、時間制で利用できるため圧倒的なコストパフォーマンスで支援するのが特徴です。
まずは相談してみる
RECRUIT
\一緒に働いてくれる方を募集しています/
積極採用中!
これまでの情シス・エンジニアリング経験を活かし、お客様の社内のIT推進やセキュリティ強化を丁寧にスピーディーに推進しませんか!
採用について












