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JOUSYS FORCE

ARTICLE

2023/2/16

  • ネットワーク運用

更新 :

2026/1/20

SD-WANとは何か。企業のネットワークを最適化する仕組み

Web会議の普及やPC、タブレット、スマートフォンの使用の増加に伴い、企業が利用するネットワークトラフィックは増加の一途を辿っています。企業においてネットワークの問題は常に発生しうる上、ネットワークが遅いことでの業務影響は非常に大きなものになってきています。今回はそんな企業でのネットワークをより快適にして、セキュリティを高くするための仕組みであるSD-WANについて記載していきます。

▼目次

SD-WANとは何か?

SD-WANとはSoftware-Defined Wide Area Network(ソフトウェア定義型広域ネットワーク)の略で、既存のWANをソフトウェアで定義して制御する技術のことです。「ソフトウェアで定義して制御する」というのがポイントになります。従来のWANでは専用線を用いて、拠点間を通信していましたが、SD-WANでは、様々な通信回線(インターネット、LTE、専用線など)を組み合わせることで、高速かつ安定した通信を提供します。SD-WANは企業におけるITネットワークをシンプルにできるかつ、下記のような利点があります。

コストの削減ができる

SD-WANでは複数の回線をソフトウェアの制御を用いて組み合わせるため、コスト削減ができます。用途毎や拠点毎にネットワークの専用線を整備するのは非常にコストがかかるため、それと比較するとコストパフォーマンスが良くなる場合が多いです。また、複数の回線を利用するため、常に最適な回線を選択することができます。そしてSD-WANを利用するとインターネットブレイクアウトと言われる特定のアプリケーションへの通信だけをインターネットに直接接続させるようなこともソフトウェアの設定のみで可能となるため、それ用の物理的な回線が不要になります。

セキュリティの強化ができる

SD-WANを用いるとネットワーク通信の内容を暗号化できたり、セキュリティ設定を行い、特定の通信をブロックするなどもできることからセキュリティ面の強化を行えます。

高い可用性が確保できる

SD-WANは専用線とは違い、複数の回線を利用するため、一部の回線が故障しても他の回線にネットワーク通信を振り分けることで、事業の継続を行えるようになります。

SD-WANの機能と仕組み

SD-WANの主要な機能は下記のようなものがあります。

多数のWANの管理

SD-WANは複数のWAN回線をソフトウェアが制御することで1つの回線であるかのように制御ができます。これにより回線の使用量を最適化したり、特定の回線が故障した際には別の回線に自動的に切り替えるようなことが可能です。

最適なルートの選択

SD-WANでは、ユーザが利用するアプリケーションやツールの種類に応じて適切な回線を選択することができます。例えばWeb会議には高速な回線を利用して、普段のウェブ検索は他の回線を使うなどを自動的に行うことも可能です。

ネットワークの可視化

SD-WANはネットワーク通信の可視化機能を備えています。そのため、管理者はトラフィックの監視や制御を容易に行うことができます。

SD-WANの導入方法

SD-WANの導入には下記のようなステップを踏むと良いです。

  1. 現行整理
    現状ので課題やニーズの把握 企業における現状のネットワークに関する課題の抽出と今後事業に関連して必要になってくるネットワーク関連のニーズを洗い出す必要があります。

  2. ネットワークの設計
    SD-WANの導入するためにはネットワークの設計を行う必要があります。ネットワークの規模の検討、WAN回線の帯域幅を検討する必要があります。またどのようなネットワーク機器を使用するかを検討する必要があります。

  3. ネットワークの構築
    企業内部で必要なネットワークのハードウェアやソフトウェアの選定・調達を実施します。この際にSD-WANの仕組みを組み込むことが必要です。

  4. テスト
    回線の帯域幅、可用性、アプリケーションのパフォーマンスなどをテストします。

  5. 本番運用
    本番運用中は、ネットワークの監視、管理、トラブルシューティングを行い、ネットワークの安定稼働を確保します。

SD-WANの選び方

SD-WAN製品は世の中に非常に多くあります。その選定の際にポイントとなる部分を記載します。

  1. 機能
    SD-WAN製品の中でもできることは様々なです。主要な機能としてはトラフィック管理、VPN、アプリケーション可視化となりますが、これらの機能がどこまで柔軟にかつ詳細に設定できるのかは事前に確認が必要となります。

  2. アーキテクチャ
    SD-WAN製品には、異なるアーキテクチャが存在しています。アプライアンス型、仮想アプライアンス型、クラウド型などがあります。

  3. 管理機能
    SD-WAN製品には、管理ポータルを提供するものが多くあります。管理ポータルの使いやすさ、可視性の高さ、アラート機能、レポート機能などが、比較ポイントとなります。

  4. セキュリティ
    SD-WAN製品には、防御機能が内蔵されているもの、外部のセキュリティ機器との連携が必要なものなどがあります。それぞれに企業毎にセキュリティ要件は異なりますが、自社に合ったものを選定する必要があります。

主要なSD-WAN製品

SD-WAN製品は様々なものがあります。今回はその中でも主要なものを3つ紹介します。

  1. VMware SD-WAN
    サーバの仮想化技術でも有名なVMware社が提供する製品です。安全で信頼性の高いWAN接続を提供するために設計されたソフトウェアベースのSD-WANソリューションです。VMware SD-WANは、WANトラフィックの最適化、アプリケーションパフォーマンスの向上、クラウドへの安全な接続、およびセキュリティ機能を提供しています。

  2. Cisco SD-WAN
    ネットワーク機器を販売していることで有名なCisco社が提供する製品です。Cisco SD-WANは、高度なセキュリティ機能、シンプルなクラウド接続、および可視性と制御性の向上を提供しています。

  3. Aruba EdgeConnect SD-WAN
    以前はSilver Peak SD-WANと呼ばれていた製品ですが、現在はこの名称に変わっています。Aruba EdgeConnect SD-WAN高速で安全なWAN接続、アプリケーションパフォーマンスの最適化、およびクラウド接続を提供することで、企業のビジネスニーズに合わせたSD-WANソリューションを提供しています。

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